最強スーツケースと言えばPROTEX(プロテックス)。プロも信頼を寄せる特徴・スペックとおすすめキャリー10選を徹底分析
「PROTEX(プロテックス)ってどんなブランド?」
「スーツケース、と他のブランドとどちらにしよう?」
「どんなスーツケースがあるのかな…」

こちらの記事では、創業から100年以上続いているハードケース専門ブランドPROTEX(プロテックス)の特徴と、おすすめスーツケースをご紹介したいと思います。

1902年創業。PROTEXはフジコーワ工業のスーツケース専門ブランド

カメラ用トランクやアルミキャリーの開発から生まれたスーツケースブランドPROTEX
トランク・コンテナの開発にルーツを持つスーツケースブランド

※画像出典:PROTEX

PROTEX(プロテックス)は、日本の老舗メーカーであるフジコーワ工業のスーツケース専門ブランドとして誕生しました。

フジコーワ工業は当初、陸軍の指定工場としてはじまり、主に金属製コンテナを生産していました。

戦後となる1950年以降には、カメラ用トランクやアルミ製のキャリーケースを国内外に提供しています。

そこからPROTEXブランドが生まれるのは、もう少し後のこと。

個人向けのアタッシュケースやスーツケースを展開するブランドとして、PROTEXは1986年に誕生しました。

「収納物を守る」を第一に。特徴は堅牢性と屈強なデザイン

堅牢性にこだわったPROTEXスーツケース
あらゆる環境に強いスーツケースを開発

※画像出典:PROTEX

コンテナや収納ケースの開発にルーツを置く、PROTEX。

その経緯もあり、開発コンセプトも、「収納物を守る」を第一に考えたものになっています。

PROTEXならではと言えるゴツゴツとした屈強なフォルムは、デザイン性だけでなく、収納物を衝撃から守るためにデザインされたもの。

デザインとプロテクション力をしっかりと両立させることに、徹底的にこだわっています。

一般的にスーツケースと言えば、ナイロン製のソフトタイプもありますが、PROTEXはハードタイプのスーツケース専門ブランド

収納物を守ることを第一に考え、興業から現在まで100年以上、ハードケースを一貫して作り続けています。

ハードスーツケース専門にこだわるPROTEX

※画像出典:PROTEX

「精密機器輸送スペック」「耐水・耐塵・耐候のプロスペック」などを謳ったスーツケースが揃っているのは、そうしたこだわりがあってこそ生まれたものと言えますね。

JAXA、ハイパーレスキュー隊も。プロが信頼を寄せる「守り」の技術

JAXAやハイパーレスキュー隊も御用達のPROTEXケース
日本人初の宇宙飛行を行ったジャーナリスト秋山氏がPROTEX製アルミケースを使用

※画像出典:PROTEX

収納物を守ることにとにかくこだわるPROTEX。
その技術が高く評価され、多くの「その道のプロ」が愛用しています。

・JAXA
・東京消防庁ハイパーレスキュー隊
・自衛隊
・国連
・プロカメラマン
・プロレーサー
・プロスポーツ選手

などなど…

プロスポーツ選手にも専用スーツケースを提供しているPROTEX
フィギュア・モータースポーツ・ボッチャ・映画作品など、多分野のプロにケースを提供

※画像出典:PROTEX

最近ではフィギュアスケートの宇野昌磨選手にシューズ専用スーツケースを提供したり、日本ボッチャ協会のオフィシャルサポーターとして、ボール専用のケースも提供しています。

シン・ゴジラ等のSF作品やプロカメラマンを演じる俳優さんがカメラケースとして使うなど、TV・映画にも多数登場。

スポーティーにもSFにも映える独特のデザインは、PROTEXのコンセプトともに幅広く受け入れられていると言えそうです。

筆者もガンダムに始まり多くのSF作品をこよなく愛する者の一人で、PROTEXに最初に出会った時の感想は、「なんともガンダムっぽい…!」でした。

PROTEXのスーツケースはどこで買える?

品揃えは公式オンラインショップが充実。PROTEX SHOP

※画像出典:PROTEX

PROTEXのスーツケースは公式オンラインショップ、または東京か大阪の店舗で購入できます。

直営店は持たずに、基本的にはオンラインショップをメインに販売しているので、まずはそちらにアクセスするのが良いでしょう。

公式オンラインショップ

JAXAやハイパーレスキュー隊も御用達のPROTEXケース

PROTEX SHOP
24時間注文受付
TEL. 03-5477-6601(平日9時~17時)
info@protex.net

取り扱い店舗

JAXAやハイパーレスキュー隊も御用達のPROTEXケース

トコー有楽町店
〒100-0006  東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館2F
営業時間 平日 9:30~19:00 土日祝 10:00~18:00
TEL. 03-3213-8717
JR山手線・京浜東北線「有楽町」駅下車 徒歩約1分

大阪駅前 SOUTH & NORTH
〒530-0001  大阪市北区梅田1-11-4-100 大阪駅前第四ビル1F
営業時間 平日祝 12:00~19:00 ※水土日休み
TEL. 06-6344-9136
大阪市営地下鉄谷町線「東梅田」駅下車 徒歩約1分

東京の桜新町にビルを構えるフジコーワ工業本社に、ショールームもあります。

職人が一点ずつ製作しているプロ向けのケースなどは店頭に置かれていない場合もあり、プロスポーツ選手やカメラマンの方などは本社のショールームに足を運んで実物を見てみるという人も少なくないとのこと。

ショールームで実物を見るなら、電話で事前予約を。

フジコーワ本社3階ショールーム
〒154-0014  東京都世田谷区新町3-23-3 プロテックスビル
営業時間 平日9:00~17:00
TEL. 03-5477-6777
東急田園都市線「桜新町」駅下車 徒歩約3分

PROTEXのスーツケースの価格帯は?

パーソナル向けPROTEXスーツケースの価格帯は4~7万円

※画像出典:PROTEX

PROTEXのスーツケースの価格帯は、4~7万円のものが多く、プロスペックを謳ったものになると10万円前後で販売しています。

4~7万円の価格帯には、精密機器輸送スペックのトラベルスーツケースや、レーシングキャリーとしても人気のスーツケースが並んでいます。

プロスペックの「CR」シリーズと「WP」シリーズは、10万円前後の価格帯。

一点一点職人の手作業で製作しているため、一度に製作出来る数に限りがあり、その多くがオーダー待ちとなっているシリーズです。

耐水・耐塵・耐候仕様となっているCRシリーズでもスペック十分と言ったところですが、さらに防水仕様を備えたWPシリーズを揃えたのは、PROTEXキャリーケースのプロテクションへのこだわりを体現しているポイントですね。

PROTEXのおすすめスーツケース10選

ここからは、PROTEXおすすめのスーツケースをご紹介したいと思います。

人気No.1。精密機器輸送スペックのスーツケース5選

PROTEXのスーツケースの中で取り分け人気の、「FP-32N」シリーズ。

精密機器も輸送可能な堅牢性に、ゴツゴツとした武骨なデザインが魅力です。

「FP-32N」シリーズは2,3泊向けのサイズとなっています。

そして、人気シリーズのプロテクション力を継承しながら、世界初のフレーム構造を実装した次世代キャリー「FPZ-07」「FPZ-09」。
こちらはスーツケースを直立させたまま収納物の取り出しが可能なフロントオープンタイプの機内持ち込み対応スーツケースです。

1. フロントオープンを採用した次世代型多機能スーツケース『FPZ-07』

PROTEXのおすすめスーツケースFPZ-07

100年以上の歴史の中で培った技術を結集し、世界初のフレーム構造が実装されたFPZ-07。従来のプロテクション力を継承しながらも、スーツケースを直立させたまま14インチのPCや書類、雑誌の取り出しが可能なフロントオープンの採用によって、一線を画した多機能性を有した一品です。独特のフレーム構造による他に無いシルエットも魅力の一つ。フロントオープンを採用した機内持ち込みサイズの4輪キャリーは、ビジネストラベルの大切なアイテムを収納して確実に「守って運ぶ」相棒として最適と言えます。
PROTEXらしく早速プロの現場にも導入が決まり、モーターサイクルスポーツのスペシャリスト集団HRC ホンダ・レーシングチームにも提供されたキャリーです。

参考価格:61,270円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H52.0×W36.5×D24.8
三辺合計113.3(cm)
1~2泊(28L) 4.2kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 4輪

FPZ-07を公式サイトで見る

2. 世界初の前開き型フレーム構造のスーツケースに、サイズアップ版が登場。『FPZ-09』

PROTEXのおすすめスーツケースFPZ-09

世界初のフレーム構造が実装されたFPZシリーズ最新作。3~5泊サイズの収納力に、フロントスペースには17インチのPCやA4/B4サイズの書類、雑誌の取り出しが可能です。飛行機での出張トラベルに限らず、新幹線の移動などでも重宝する、60Lサイズのフロントオープン型に、PROTEX水準の堅牢性を兼ね備えた、新たなフラッグシップモデルです。

参考価格:76,890円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H63.5×W47.0×D29.0
三辺合計139.5(cm)
3~5泊(60L) 5.5kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 4輪

FPZ-09を公式サイトで見る

3. 興業120年モデル登場。受託手荷物最大サイズの縦長トランク『FPV-08』

PROTEXのおすすめスーツケースFPV-08

約77Lの大容量をスタイリッシュに持ち運べる、縦長トランクタイプのFPV-08。
耐衝撃性を高めるリブデザインが、プロスポーツチーム等が愛用するモデルでも取り入れられているスタッキングの役割も果たす様に設計されています。
プロ向けに堅牢ケースを開発し追求し続けてきた技術を現代的なデザインに仕上げた、「興業120年モデル」を冠するに相応しい製品と言えます。
参考価格:72,490円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H76.8×W42.8×D34.4
三辺合計154.0(cm)
5泊~1週間以上(77L) 5.8kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 4輪

FPV-08を公式サイトで見る

4. 高い堅牢性と屈強なデザインが各メディアで話題『FP-32N』

PROTEXのおすすめスーツケースFP-32N

PROTEXのパーソナル向けスーツケースの看板モデルと言えるFP-32N。
精密機器輸送可能な堅牢性を誇り、プロカメラマンも愛用しています。堅牢性を飛躍的に向上させているのは、独特のリブ(凸凹)構造。
PROTEXならではと言える堅牢性と高いデザイン性を兼ね備えたリブ構造は、G-SHOCKの開発者もデザインの参考にしたいとPROTEXの現場を訪れたのだそうです。

参考価格:54,780円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H59.5×W41.3×D26.5
三辺合計127.3(cm)
2~3泊(40L) 4.3kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 2輪

FP-32Nを公式サイトで見る

5. 「惑星迷彩」オリジナルの迷彩パターンが目を引く『FP-32N プラネット・カモフラージュ』

PROTEXのおすすめスーツケースFP-32N プラネットカモフラージュ

PROTEXの人気シリーズFP-32Nから、オリジナルの「惑星迷彩」ボディを纏ったプラネット・カモフラージュver.が登場。空港のターンテーブルでも一際目を引く存在感が魅力です。

参考価格:54,780円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H59.5×W41.3×D26.5
三辺合計127.3(cm)
2~3泊(40L) 4.3kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 2輪

FP-32N 惑星迷彩を公式サイトで見る

プロスポーツにもトラベルにも大活躍。アクティブなスーツケース2選

プロスポーツ選手にもスーツケースを提供しているPROTEX。

スポーティーなデザインに確かな機能性を兼ね備えたスーツケースは、眺めるだけでも高揚するものがあります。

1. 業界最長90cm。様々なスポーツで重宝する長尺スーツケース『FP-90』

PROTEXのおすすめスーツケースFP-90

アーチェリーやフィッシング、乗馬などの、長尺の器材が欠かせないスポーツに重宝するPROTEXの長尺スーツケースシリーズから、業界最長高さを90cmに更新するFP-90が登場。スマートな縦長のフォルムに取り回しの良さを考えた3つのハンドル設計、5つのポケット収納など、機能性にも優れ様々な分野で横断的に活躍する仕上がりに。
最近ではサバイバルゲーム用のケースとしても人気となっていたPROTEXのロングセラーケースFP-80の次世代モデルにあたる最新版の長尺スーツケースです。

参考価格:52,580円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H96.7×W37.0×D23.0
三辺合計156.7(cm)
5~7泊(63L) 5.3kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネートプラス 2輪

FP-90を公式サイトで見る

2. プロレーサーも愛用の流線型スーツケース『Racing r-2』

PROTEXのおすすめスーツケースRacing r-2

モータースポーツに身を投じるプロレーサーの命を守るヘルメットを収納するケースとして開発されたRacing(レーシング)シリーズ。他では見られない流線型のフォルムは、ヘルメットの形に合わせて設計されたもの。収納スペースも十分に確保されていることから、通常のトラベルにも快適に使用出来ます。Racing r-2はF1に参戦しているHonda Racing(ホンダ レーシング)チームにもオフィシャルパートナーとして提供しているモデルです。

参考価格:48,290円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H78.5×W35.5×D39.0
三辺合計153(cm)
5~7泊(79L) 4.5kg
素材 キャスター TSAロック
ポリカーボネート+ABS 2輪

Racing r-2を公式サイトで見る

職人の手仕事が生み出す極限スペック。圧倒的防衛力を誇るスーツケース3選

職人が一点一点製作し、プロテクション力を極限までに高めた「CR」「WP」シリーズ。

耐衝撃・耐水・耐候・耐蝕など、あらゆる環境リスクから収納物を守るCRシリーズでも十分過ぎるプロテクション力と言えますが、そこからさらに「Water Proof = 防水加工」を施したWPシリーズまで作り出すという、徹底したこだわりぶり。

ここではダイビングケースとして人気のモデルや、東京消防庁ハイパーレスキュー隊も使用しているモデルなどをピックアップしてご紹介します。

1. ダイビング界シェアNo.1。ハイパーレスキュー隊も使用『CR-7000』

PROTEXのおすすめスーツケースCR-7000

ダイビングケースとして多く愛用され、そのプロテクション性が評価され東京消防庁ハイパーレスキュー隊でも採用されたCR-7000。CRシリーズとWPシリーズのボディに共通して使用されている高密度ポリエチレン素材。耐水、耐候、耐蝕を考えたプロテクションには欠かせないこの素材は、同一のタイミングで作られたものでなければ、個体差が生じてしまい組み合わせることが出来ない、「生きた素材」と呼べる代物。この生きた素材に日本有数の職人技術を注ぎ込むことではじめて、最高峰のプロテクション力を誇るスーツケースとしての形を成すという、効率性を追い求めるだけでは絶対に辿り着けない製造方法には驚嘆を禁じ得ません。

参考価格:149,600円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H85.4×W53.5×D39.0
三辺合計177.9(cm)
1週間以上(106L) 8.4kg
素材 キャスター TSAロック
高密度ポリエチレン 4輪 ×

CR-7000を公式サイトで見る

2. 元祖長尺スーツケース。ロングトラベルにも使いやすい『CR-5000』

PROTEXのおすすめスーツケースCR-5000

CRシリーズの第一号として開発された長尺スーツケースの元祖モデルでもあるCR-5000。CRシリーズとWPシリーズのボディに共通して使用されている高密度ポリエチレン素材。長尺のスーツケースはスペースを取らずに容量を確保しつつ、押して運びやすいという長所があることから、トラベルをはじめとしてシーンを選ばずに使いやすい形です。ケースの内側を丸洗いできる仕様にもなっていることから、ダイビングケースとしても人気の高いロングセラーモデルです。

参考価格:116,600円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H78.9×W37.2×D38.5
三辺合計154.6(cm)
5~7泊(70L) 7.7kg
素材 キャスター TSAロック
高密度ポリエチレン 4輪 ×

CR-5000を公式サイトで見る

3. 完全防水機能を、受託手荷物最大サイズに搭載『WP-3600』

PROTEXのおすすめスーツケースWP-3600

完全防水スペックを誇るWP(ウォータープルーフ)シリーズの受託手荷物最大モデルWP-3600。WPシリーズには外気とケース内の環境の変化にも対応出来る様に空気圧調整用のバルブがボディ側面に搭載されるのもポイントです。プロ向けのスーツケースとして各メディアで取り上げられることが多いWPシリーズの中でも、様々なシーンで使いやすく旅のお供としても愛用したくなるサイズ感と言えます。

参考価格:165,000円(税込)
※2024年4月8日時点の価格です。

  • カラー展開
サイズ 泊数 重量
H71.2×W50.0×D33.7
三辺合計154.9(cm)
5~7泊(73L) 7.2kg
素材 キャスター TSAロック
高密度ポリエチレン 4輪 ×

WP-3600を公式サイトで見る

その他、PROTEXのスーツケース一覧は公式サイトのこちらのページから見ることが出来ます。

公式Instagram公式Youtubeチャンネルでも、PROTEXスーツケースのイメージビジュアルやプロ選手の愛用シーンなどが投稿されていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

PROTEX公式Instagramではスーツケースのイメージビジュアルも紹介

まとめ


収納物のプロテクションに重きを置いたPROTEX(プロテックス)のスーツケース。

有するスペックはもちろんのこと、見た目にも堅牢な印象を持ち、「地上最強スーツケース」と謳うに足るモノづくりを追求しています。

そのコンセプトやデザイン性に惹かれ、旅のベストな相棒としての選択肢に入れて頂けるなら嬉しいです。